要「怪我大丈夫か?」
さ「…要は?」
要「痛み止め飲んだし、俺は平気だよ」
さっきまで座っていた所にまたお互い座り、紅茶を飲む。
さ「………本当にごめんなさい…要に怪我させちゃって」
要「むしろ逆。さっき父さんも言ってたけど、全ては俺のせいだから」
さ「…斎藤先輩……大丈夫かな…」
要「間違い無く退学だろうな。それから化学の先生の誰かも」
さ「え?」
要「勝手に入れたって事は、化学室の鍵をあいつは持ってる事になる」
さ「…持ってたよ。前に化学室に連れてかれた時鍵で開けてた」
要「やっぱりな。て事は、化学の先生の誰かと、関係を持ってるって事だよ」
さ「…先生と?まさか…」
要「俺らのすぐ近くにもいんじゃねぇか。先生と関係持ってるやつ」
さ「…あ。」
あの後体育祭はどうなったんだ…今夜貴久に電話するかな。
さ「…ねぇ要…」
さくらがうつ向きながら話しかけてきた。
さ「聞かないの?……家族の事…」
要「さくらが話せるなら勿論聞きたい。だけど、嫌なら聞かないよ」
だってきっとさくらは、不本意に俺に知られたと思うから。
さ「…………あれは…あれが…兄の初基」
要「…さくら。無理に話さ」
さ「ううん。話せる所まで…話しておきたいの。今日も要に助けられたから…」
要「…助けられた?」
さ「私を引き止めてって心の中で祈ってた。お願いだからって…」
要「それは、お前が…」
さ「…―私が?」
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- 2009/07/20(月) 19:22:00|
- 恋は雨とともに 第61話~第70話 第62話|
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