放課後になり、私は教室で設楽と遠藤と、テスト勉強をしている。
玲菜と沙希は、部活活動禁止のテスト前でも、コンクールが控えているからと自主練習に行き、愛と圭は夏休みまでに仕上げる事や合宿のために、テスト前日でも会室で仕事をしている。
幸介は用事があるからと先に帰った。
さ「…はぁ」
碧「さくら、今日ため息ばっかりだけど…何かあった?」
さ「え?ああ…大丈夫」
衛「おい」
教室の後ろのドアを遠藤が顎で指したのを見て、私はドアを見る。
さ「あ」
そこにはみちる先輩がいた。
み「さくら。…ちょっと良いか」
さ「…はい」
私が立ち上がると、設楽が私を止める。
さ「設楽?」
碧「俺らが出るから…話終わったら連絡ちょうだい」
衛「早く済ませろよ」
みちる先輩がいる方と逆のドアから、2人は出て行った。
さ「あの…どうぞ」
今まで設楽が座っていた椅子を、みちる先輩に差し出す。
み「悪い」
みちる先輩がゆっくりと歩いて来て、椅子に座る。
私もそれを見て、静かに椅子に座る。
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- 2009/07/20(月) 22:36:18|
- 恋は雨とともに 第91話~第100話 第100話|
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