椿「いいのよ。気を遣ってくれてありがとう。どうせなら…要、貴方が先に門まで行って？」
要「…分かった。じゃあな…本当に身体には気をつけろよ」
そう言って、本当に先に歩き出してしまった。
椿「これから…家同士の付き合いで、私は要に会ってしまうかもしれないけど、それは許して頂きたいの」
さ「あっ…そんな。本当にいつでも会って大丈夫ですよ」
椿「私がさくらちゃんの立場なら、解消されたとはいえ元許婚と会われたら嫌な思いをするわ」
うう。確かに…。
椿さんがどうこうじゃなくて、ただ…嫌な気持ちにはなる…
さ「だけど、椿さんは本当に良いんですか？」
椿「いつまでも要にしがみついてられないわ。大丈夫。私を愛してくれる人が、家を大切にしてくれる人が現れるまでお見合いを頑張るわ」
さ「…あの…椿さんは…」
椿「？」
さ「……何でもないです」
“要の事本当は好きだったんじゃないですか？”
要を見る目が気になったけど…もし椿さんも、昔の要の様に優しい愛を持ってる人なら
聞かれても、絶対自分の気持ちは言わないんだろうな…。
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- 2009/07/20(月) 21:54:04|
- 恋は雨とともに 第81話～第90話 第90話|
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