要「お前…執事だったのか」
要が時の前に立ち、腕を組みジロリと睨む。
時「要様には何度かお会いしてましたので、髪色や格好を変えろと言われまして…」
椿「あなたもあなたよ。何のための菫専属執事なの…」
時「申し訳ございません」
まじまじと私は時を見る。
全くの別人だよ。まじで…
あのイケイケギャル系だった時が、こんなにスーツが似合うなんて…
要「お前見つめすぎ」
いきなり要が私の頬を軽くつねってきた。
さ「痛いっ!何すんの」
要「フンッ」
さ「出たシカト…」
いつもの口喧嘩をしていたら、後ろから椿さんの声がした。
椿「要ったら…」
要「…何だ」
椿「要は本当にさくらちゃんが好きなのね」
要「今はコイツの話だろ」
要が耳の後ろに手を置きながら、顎で時を指す。
椿「…そうね。時…あなたは全て知ってるのよね?」
椿さんはお水を一口飲み、時に問い掛ける。
時「…はい。お嬢様は、要様と椿様が結婚される事を心から願っておりました。なのに、今年の春から要様に恋人が出来たと…」
あ。
この感じ知ってる…。
要「やっぱ斎藤と同じ時期から動いてたか」
そうだ―…斎藤先輩と一緒なんだ。
斎藤先輩も春からずっと私を疎ましく感じてた人。
まさか本当に同時期に2人から嫌われてたとは…。
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- 2009/07/20(月) 21:53:10|
- 恋は雨とともに 第81話~第90話 第90話|
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