さ「要…何で…」
要「愛に聞いて教室に行ったらさくら居ねぇから…探してたら声が聞こえたんだよ。お前の…かっこいい啖呵がな」
さ「要…っ腕!」
要の左腕からは真っ赤な血が滴り落ちる。
要「もう良いだろ…斎藤…」
右手で、フラスコの破片を握りしめる。
陽「要っ…手が…あ…あぁ…」
右手からも、勢い良く血が流れ出す。
要「お前の気持ちを利用して、都合の良いセフレ扱いして悪かった…
あの頃俺、色々あった後で…でも、付き合えないならセフレも作るべきじゃなかった。
変に期待させたなら謝る。だから」
陽「やめてっ!!」
要「…」
陽「その子かばって…そんな怪我して謝らないでよ!!
今でも惨めな思いしてるのに………
そんなにその子が好き…?」
要「ごめんな。斎藤…」
要はまっすぐ斎藤先輩の目を見てた。その目はとてもかっこ良くて…
斎藤先輩も目を反らせなかった。
陽「何で…私じゃ駄目っ…なの‥」
斎藤先輩はその場にペタンと座り、泣き崩れた。
さ「要っ血がっ…これタオっ!」
要「さくらが…無事で良かった…」
両手を負傷しているのに、要は私を力強く抱き締めた。
私も…
要を強く抱き締めた。
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- 2009/07/20(月) 17:21:07|
- 恋は雨とともに 第51話~第60話 第60話|
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