今思えばこの1日に起こった出来事が、私にとって全て意味がある事だった。
???「ら……くら…さくらってば!!」
さ「!?」
???「やっと起きた。今日11時に生徒会室に行くから、9時に起きるって言ってなかった?」
さ「…生徒会室?……生徒会室!!!」
生徒会室って言葉に寝ぼけてた頭が一瞬にして覚めた。
さ「玲菜(れいな)今何時!?」
玲「今9時50分」
さ「うそ!!」
私は慌てて目覚まし時計を掴む。
―…1時?
玲「しっかり者のさくらが寝坊なんてって思ったら、目覚まし止まってるんだもの。びっくりしたよ」
さ「やばいっ!昨日の夜、明日の朝シャワー浴びればいいやって寝たのに…」
玲「まだ浴びる時間あるって。美夏(みか)先輩との待ち合わせまで1時間あるんだし」
さ「そか…そうだよね。………てか玲菜。何で寮に??部活は??」
そうだよ。春休み中でも10時から部活だから朝練早いなぁって嘆いてたのに…
玲「朝練沙希(さき)も来ててさ、その沙希の髪縛ってたゴム切れちゃって、寮住まいな私が代わりのゴム取りにきたの」
さ「沙希髪短いのに、
『髪あると邪魔でドラムが叩けない』
とか言ってるもんね」
玲「まさに今日も同じ事言ってた。さて、そろそろ部活の時間だ。戻って出席取らなきゃ」
さ「私もシャワーだ!!」
ベッドから飛び降りた私は、バスタオルを棚から出して、部屋にあるお風呂場にかけた。
さ「玲菜、起こしてくれてありがとう!部活頑張ってね。副部長さんっ」
玲「どういたしまして。さくらも頑張ってね、寮長会議」
そうして、玲菜は部屋のドアを、私はお風呂場のドアを閉めた。
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- 2009/07/19(日) 14:50:27|
- 恋は雨とともに 第1話~第10話 第2話 |
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