私は美夏先輩が借りてくれたタオルで髪を拭く。
でも全然水気は取れない。
美「ホントに大丈夫?」
心配そうに私の顔を覗く。
さ「大丈夫です。てかさっきの…木村先輩?生徒会の人なのに、寮長会議出ないんですか?」
美「春休み中、生徒会は仕事が沢山あるんだって。新1年生を迎えるにあたってね。だから皆で手分けしてるらしいよ」
私は頭からタオルを被り、髪を擦る、
さ「書記は花壇の水あげで、その他の役員も仕事してるから、会議には会長と副会長だけなんですね?」
美「そうみたいだね」
さ「さすが女子寮長の美夏先輩!色々知ってるんですね」
私は頭からタオルを取り、広げて首にかける。
美「ふふっ。生徒会だから…生徒会の事しか知らないよ」
生徒会…だから…??
さ「それって」
美「着いた」
ふと見ると、目の前には生徒会室があった。
美夏先輩はノックしてドアを開ける。
私も「失礼します」と言いながら美夏先輩に続き、生徒会室に足を踏み入れた。
運命の歯車が動き出していた事も知らずに――…。
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- 2009/07/19(日) 15:06:48|
- 恋は雨とともに 第1話~第10話 第2話 |
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