私が何故こんなに走っているかというと、4階建ての寮の部屋割りに理由がある。
寮の1階は食堂になっていて、そこで今日美夏先輩と待ち合わせになっている。
寮に住む生徒は少いけど、2人で1つの部屋で、私のルームメイトはさっきの玲菜。
1年生は階段が1番キツイ4階。
2年生は3階。
3年生は階段が1番楽な2階。
美夏先輩は今年から3年になるから2階にお引越しして、私は2年になるから3階に…。
つまり!!
先輩が先に出たら、私は絶対先輩を待たせちゃうって事なの!!
美夏先輩は私が遅れても絶対怒らない。
だけど先輩を待たせるなんて、あり得ない!
だからめちゃめちゃ走ってる私。
さ「ハァ…ハ…」
やっと1階に着いた。
ちょっと廊下があって、その先が食堂。
食堂の入り口にあるベンチに座っている美夏先輩を見つけた。
あちゃぁ…やっぱり美夏先輩のが早かったかぁ。
さ「美夏先輩ー!」
と叫びながら廊下を歩く。
美夏先輩は声に気づき、立ち上がって手を振ってくれた…
次の瞬間。
美夏先輩が叫んだ。
美「さくらちゃん後ろ!!あぶな…!」
さ「え?」
振り向いたと同時に、私は冷たさを感じた。
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- 2009/07/19(日) 15:02:52|
- 恋は雨とともに 第1話~第10話 第2話 |
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