渚先輩に貰った資料を手に持ち、寮に向かう階段を降りながら、私はこのありえない展開にまだ驚いていた。
さ「まさかあの変態男が…生徒会メンバーだったとは」
來「変態男って俺の事?」
さ「えっ!?」
階段の上を見ると、笑いながら降りてくる不和來斗がいた。
來「あんた桐生要の女なんだってね」
桐生要…要の事も呼び捨てなんだ。
さ「…リボン返して」
來「話だと、凄い大切にされてるらしいじゃん?」
さ「返して!」
私は一定の距離を保ちながら、不和來斗を睨む。
來「そんな彼女が他の男とキスしたなんて知ったらどーするんだろうね」
さ「アンタが無理矢理したんじゃない!!」
この男と話していると、本当に気分が悪くなる。
來「だから…気の強い女は嫌われるよ」
さ「さっさとリボン返してよ!」
來「はぁ…はいはい。ポケットに」
不和來斗がそう言いながら手をポケットに突っ込むのを見て、私はリボンを受け取るために手を出す。
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- 2009/07/20(月) 22:23:13|
- 恋は雨とともに 第91話~第100話 第96話|
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