要「菫は…椿の事が大好きで、大切なんだ。体の弱い姉を、凄く気遣って…
きっと、椿と仲良い許婚の俺との結婚を信じて疑わなかった。
だから、俺がさくらと付き合ってるのを見て、許せなかったんだろうな…」
碧「だからって、さくらを拉致して…媚薬まで飲ませた事が正当化されるわけない」
要「…媚薬?」
要が設楽を見た後、私の方を見てきた。
さ「……」
碧「何にも真実を知らない様ですから、全てを話します。…さくら、良いよね?」
さ「………」
私は小さく頷く事しか出来なかった。
碧「最初に、拉致られたのは俺です。その後に、さくらも連れてこられて…さくらと俺は、媚薬を飲まされました」
要「…なっ‥」
碧「あいつらの最初の計画は、トキという男にさくらを抱かせ、俺が抱いたと見せたかったみたいで。そんな事を、拉致られる時に話してました。
でも途中から、本当に俺にさくらを抱かせ様という計画になり…」
要「…菫……アイツ…っ」
空気で…要が怒ってるのが分かる。
碧「きっと副会長も、許嫁から離れたらさくらに何かすると脅されたんじゃないですか?だから毎日高見沢菫と、家に通った」
さ「…え…」
要はハァとため息を付いて、設楽を睨みながら話した。
要「……ああそうだ。椿を捨てたら、さくらに危害を加えると…本田が殴ったあの日に言われた。実際菫はさくらを拉致したし……」
碧「さくらを守るには、さくらから離れるしかなかった…」
さ「そんな…私…設楽に抱かれたから…要が怒ってるん」
要「そんな訳ない!…だけど、俺はお前を守れなかった。それどころから傷付けて…」
碧「ほら不器用。好きなら一緒にいなきゃ意味ない。一緒にいなきゃ…守れない」
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- 2009/07/20(月) 21:40:40|
- 恋は雨とともに 第81話~第90話 第86話|
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