碧「本当にそれが理由?」
さ「だって…そんな事急に言われても…」
頭の中がぐるぐる回る…いっぱいいっぱいになってた私に、設楽が急に顏を近付けてきた。
さ「いやっ!!」
キスされそうな気がして、立ち上がってしまった。
碧「…ほらね?」
さ「…??」
碧「驚かせてごめんね。こうでもしなきゃさくらの本音は出てこないと思ったから」
さ「…本音…?」
碧「副会長とならキス出来るんだよね?今、もし俺じゃなくて副会長だったら?…同じ様に嫌って言った?」
さ「…要…だったら?」
……要だったら私…どうしてた?
今みたいに拒否してた…?
ううん…
きっと…
碧「気持ち、分かったみたいだね」
さ「…私…まだ要の事、好きなんだ…。駄目なのに…」
碧「何で駄目なの?許嫁がいるから?…そんなの関係ないよ。さくらの気持ちは、さくらだけのものだよ」
さ「…でも」
碧「好きなら、無理して忘れなくたって良いんだよ」
要を好きって思ったら、胸がドキドキしてきた。
いいのかな…私…要を忘れなくても…
衛「碧!…何だ、東堂も一緒か」
振り向くと、少し離れた所に遠藤がいた。
碧「衛…」
衛「…クレープ勿体ねぇな」
近付いてきた遠藤がクレープを見て呟く。
さ「あっ!クレープ…ごめん、設楽が折角買ってくれたのに…」
慌ててクレープを拾う。でもアイスも溶けてて、苺と包み紙しか拾えなかった。
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- 2009/07/20(月) 21:29:43|
- 恋は雨とともに 第81話~第90話 第82話|
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