碧「さくらはさ…まだ副会長が好きでたまらないんだね」
さ「え?」
いきなり設楽が真面目な顏をして聞いてきた。
さ「何…」
ポタ…
びっくりして手を下げてしまい、クレープの中身が少し落ちてしまった。
さ「やだ…いきなり変な事言うから中身が」
碧「きっと…副会長も好きだと思うよ。さくらの事…」
―…え?
ベチャッ
気付くと、私の手からクレープは落ちていた。
さ「そんな訳ないよ…要は…許嫁の」
碧「許嫁とか関係ないよ!」
さ「…設楽?」
碧「副会長は、許嫁とか関係無かったんだよ。だって、さくらのために色々してくれたんじゃないの?かばって怪我したり、携帯だって…プレゼントしてくれたんでしょ?」
携帯…
これは要が私に…初基の束縛から逃れるためにプレゼントしてくれた…
斎藤先輩の時も、初基の時も…要は確かに守ってくれた…
さ「でも…」
碧「きっと、副会長は何か理由があって今離れてるんだよ…さっきの態度だって。きっと何か理由が…」
さ「…だけど」
碧「じゃあさくらの気持ちは?何で俺とは付き合わないの?」
さ「え?」
碧「側にいさせてってお願いした。確かに今さくらは俺を側にいさせてくれる…だけど。皆は勝手に誤解してるけど、俺達付き合ってはいないよね?」
設楽が切ない顏してる。私はたまらなくなって、自分の膝を見た。
さ「それは…設楽は好きな人いるの知ってるし…私に対して申し訳無いって気持ちでいるから…」
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- 2009/07/20(月) 21:29:27|
- 恋は雨とともに 第81話~第90話 第82話|
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