沙「玲菜…コイツが高見沢。高見沢菫だよ」
玲「えっ?」
沙希に殴られてか、彼女の頬は腫れていた。
沙「ダンス部だから、朝早くから部活してると思って体育館来てみたら、ちょうど登校してきてさ」
美「あ…結城君に桐生君」
さ「…え?」
美夏先輩の視線を辿ると、ジャージを着た女の子が貴久先輩と要を連れてきたのが見えた。
女「先生まだ来てませんでした。でも会長達と会ったから、とりあえず連れて来ました!」
貴「喧嘩って…あ…さくらちゃん…」
要「っ………菫…」
要が私から目を反らした。
彼女の名前は呼ぶのに、私の名前はもう呼んではくれないんだね…
凄く気まずい空気が流れた。
女「あの…会長?」
貴「え?…あっ。ああ、そうだね。うん…じゃあ、とりあえず!ダンス部の子達は部活を始めようか。
関係者だけに事情聞くからさ。ね?」
ダンス部の皆はザワザワとしながらも、貴久先輩の今の言葉に加え部長らしい先輩の言葉もあり、大人しく体育館に戻って行った。
残ったのは、殴った沙希と殴られた高見沢さん。
呼びに来てくれた美夏先輩と玲菜と私。
それに貴久先輩と…要。
貴「場所を移そう。…準備室に行こうか。ね。」
美「私は遠慮するね。ただダンス部の子が騒いでたから、さくらちゃん達を呼んだだけで…お邪魔だと思うし」
さ「あ、美夏先輩!ありがとうございました」
美「どういたしまして」
美夏先輩が校舎に入って行ったのを見て、貴久先輩が歩き出した。
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- 2009/07/20(月) 21:22:51|
- 恋は雨とともに 第71話~第80話 第80話|
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