体育館に帰ると、設楽と遠藤しかいなかった。
碧「あ、お帰り」
さ「あれ……皆は?」
衛「体育館使える時間終わったから帰った」
碧「でもさくらはここに戻ってくると思ったから…」
…待っててくれたんだ。
さ「ありがとう」
衛「じゃ、俺はリレーに行くから」
そう言って遠藤はグラウンドへ向かった。
碧「俺、ボール片付けてくるから。さくら先帰っていいよ」
さ「何言ってんの。私を待ってくれてた間に使ってたんでしょ?なら私が片付けるよ」
でも設楽も引かず、結局2人で倉庫に行く事になった。
さ「ボールのカゴ…カゴ…あった!」
ガタ―――――ン……
さ・碧「え?」
今の…何の音??
碧「っ…開かない…」
設楽が倉庫のドアを横に引っ張る。
さ「嘘でしょ!?;ちょっ…まだ人いますって!!誰かぁ!?」
でも、私の問いかけに答えてくれる人はいなく、完璧私と設楽は体育館倉庫に閉じ込められた形となった。
碧「…」
さ「…」
2人で顔を見合わせる。
とりあえず私はマットの上に座る事にした。
さ「誰か気付いてくれるかな…あ、遠藤は?今日」
碧「衛と今日は帰る約束してない…」
さ「…じゃあ…これから体育館使う人が気付いてくれるかも!」
碧「それは無いよ。体育祭まで体育館は使用禁止だから…生徒会が会場整備するんだ」
さ「じゃあ生徒会の誰かが来るの待てばいーんじゃん!」
なぁんだと笑う私と違って、ドアの前に立っている設楽は難しい顔のまま。
碧「こんな狭い中で、男と女が2人きりなんだよ?」
さ「…だから??」
碧「だから…もし俺達を見つけたのが先生や、副会長だったらどうするの?」
さ「どうするって…」
―…!!!
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- 2009/07/20(月) 17:18:19|
- 恋は雨とともに 第51話~第60話 第59話|
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