貴「何があったか知らないけど、アイツだいぶ落ち込んでるよ?テストも生徒会の仕事も手につかない位」
さ「え!?」
…要3年なんだもん、テスト全部大事なのに。
貴「まぁ俺が口挟む事じゃなのは重々承知なんだけどさ。要はさくらちゃんの事、本当に好きなんだよ…だからさくらちゃんにシカトされたらこの世の終わりって位に落ち込んじゃうわけ」
さ「この世の終わり…?まさか‥」
貴「そんなに大げさじゃない例えだと思うけどなぁー。まぁ顏には出さないけどね」
…あの要が?…まさか…
貴「ま、気が向いたら許してあげてね」
そう言って貴久先輩は、私に背を向けて歩き出した。
え、気になるよ…。そんな事言われたら…
さ「あの」
貴「要なら今準備室にいるよ。体育祭の備品チェック」
さ「っ…ありがとうございます」
貴久先輩は、私が要の居場所を聞くのが分かってたみたい…振り向いた先輩の顏は笑顔だった。
私は軽くお辞儀をして、片手にアイスノンを持って走り出した。
貴「あっ走ったら頭が…;」
何て先輩の言葉も聞かず。
さ「要ごめんテスト大丈夫!?」
要「!?」
私は準備室のドアを開けたと同時に叫んだ。
さ「はぁ…はぁ…今までごめ…はぁ…私…はぁ…」
要「………とりあえず…息整えたら?」
全速力で走ってきたから流石にキツイ。
さ「ありが…はぁ……ちょっ…はぁ…待ってて……はぁ…はぁ…」
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- 2009/07/20(月) 17:17:36|
- 恋は雨とともに 第51話~第60話 第59話|
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