さ「でも嬉しいなぁ」
累「え?」
さ「だって、今日は私と話してくれてる。いつもは噛み付いてくるから」
累「…別に噛み付いてないです。私はただ、要先輩が好きなだけですから」
累ちゃんが問題集をペラペラとめくりながら、しれっとそう言う。
さ「私は累ちゃん好き。影でこそこそしないで、私にズバッと言ってくる所が」
累「何言っ…」
私の顔を見て、きっと私が虐められてたのを思い出したんだろう。
少しだけ、累ちゃんの顔がしゅんとなる。
累「聞いて…良いですか?」
さ「なぁに?」
累「何でいつも、私が累って分かるんですか?」
私は、この問いの意味が分からなかった。
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- 2009/07/20(月) 22:19:14|
- 恋は雨とともに 第91話~第100話 第96話|
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