時「当時さくら様はイジメを受けていたと…なので、バレない様に影で色々と。しかし、動いたのは全て私です。ですから処罰は私に」
要「とりあえず…もうさくらに何もしないと誓え」
時「それは勿論!お嬢様も…近付かないと思います。椿様に怒られて、お嬢様もショックを受けてらし」
要「ふざけんな!ショック受けたのはさくらだ!!」
時「それは本当に…」
あれ?時のこの顔…
もしかして…?
椿「私が代わりに誓います。菫には、もう何もさせないわ。さくらちゃん、そして要。2人には近寄らせない」
時「怖い思いをさせてしまって、本当にすみませんでした」
時が私に頭を下げる。
それを見た要は、頭を下げているため見える時の背中を掴み、顔をあげさせた。
さ「要?」
バキィッ
さ「要っ!」
要がいきなり…しかも、おもいっきり時を殴るから思わず叫んでしまった。
要に殴られた時は、よろめき頬を押さえる。
要「さくらにした事、椿に免じてこれで勘弁してやる」
時「本当に…すみませんでした」
要「…帰るぞ、さくら」
さ「え?」
要が私の手を掴み、客間のドアに向かって歩き出した。
椿「要っ」
椿さんが立ち上がり、私達の後を追ってくる。
客間のドアを開けた所で、要は振り向く。
要「もう、ここには来ない」
椿「…そう言うと思った……玄関まで送らせて?」
そう言って、椿さんは先に歩き出した。
さ「…いいの?」
要「俺にはお前がいる」
まだ顔はちょっと怒ってたけど、その表情で言われるとまたこれはこれでキュンとくるなぁ。
そんな事を思ってたら、もう玄関に着いてしまった。
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- 2009/07/20(月) 21:53:25|
- 恋は雨とともに 第81話~第90話 第90話|
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