さ「私が彼女でいたら…許嫁の…椿さんに悪いよね…」
碧「さくら…」
さ「…私…色んな意味で要にふさわしくない」
私はしわしわになった私服を整えて立ち上がった。
さ「要に…お別れしなきゃ」
碧「さくら…」
さ「帰ろう?」
設楽に手を差し出すと、設楽は私をまた抱き締めた。
さ「設楽?」
碧「じゃあ…俺と付き合って」
さ「…え??」
碧「俺の事好きじゃなくて良いから…もしさくらが副会長と本当に別れるなら…辛くない様に側で支えさせて欲しい。…俺のせいだから…」
それは違うよ。
設楽は俺のせいと言うけれど、私は設楽を巻き込んだとしか思えない。
碧「さくら…俺を利用して。さくらの傍にいたいんだ」
さ「設楽…」
どこまで優しいんだろう…
設楽には別に好きな人がいるのに…それを知ってるのに。
今は設楽の優しさに甘えたい…
誰か…側にいて欲しいと思う私は、本当にやな奴だな…。
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- 2009/07/20(月) 21:16:31|
- 恋は雨とともに 第71話~第80話 第77話|
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