菫「この事ばらされたく無かったら、要と別れなさい。貴方には初めての相手、設楽碧がいるじゃない」
ト「俺らは帰るけど、ここでまだする事あるならどうぞ?あ、さくらちゃん。いい子にしてたね、ちゃんと抱かれたからコレ返してあげる」
菫「…ペアリングなんだってね?ま、はめてくれる相手は変わったけどね。あははっ!」
さ「っ…ひっく……ぅくっ…酷いっ…」
菫「貴方がいけないのよ?要と別れさせるために、色んな事を仕掛けたのに…しぶとく彼女面してるから」
さ「…っく…高見沢さんが…犯人だった‥の…?」
菫「拉致失敗も、設楽碧と体育倉庫に閉じ込めたのも、写真を掲示板に貼ったのも…全部私。なのに貴方はまだ要の隣にいて笑ってる。椿姉さんが可哀相だもの…邪魔な存在を消そうとして何が悪いの?
これからは2人の邪魔、しないでね。もし邪魔したら…分かってるわよね、東堂さん?」
泣いている私に向かって、勝ち誇った笑みを浮かべた高見沢さんは、そのままトキを連れてここを出て行った。
碧「…さくら」
ソファーに座っていた設楽が、下を向いたまま話しかけてきた。
碧「ごめん…本当に…」
さ「…」
設楽は優しい人だって知ってる。
今だって、絶対傷ついてる…
だから…私は泣いてる場合じゃない。
さ「謝らなきゃなのは私だよ」
碧「…何言って」
設楽がけだるそうに顔をあげ、私を見た。
それに私は笑顔で答えてみせた。
さ「だってそうじゃない。私と要の問題に、巻き込まれたんだよ?関係ないのに殴られて、好きでもない私を……私を」
碧「さくら!!」
設楽が私を強く抱き締めた。
さ「した」
碧「無理して笑わないでくれ!!俺を怒ってくれよ…さくらが副会長を好きって知ってて…俺…」
さ「‥設楽…」
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- 2009/07/20(月) 21:16:06|
- 恋は雨とともに 第71話~第80話 第77話|
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