要「さくら」
さ「かなめ…?」
要「大丈夫か?」
さくらは、最初きょとんとしていたがどうやらさっきの出来事を思い出したらしく、表情を曇らせた。
さ「ごめんね。いきなり倒れちゃって。私…皆に認めて貰うためにも頑張らなきゃ」
要「それは違う…」
さ「え?」
さくらが起き上がる。
さ「要?」
要「………」
“俺と一緒にいるから…”
そんな事、さくらに言えなかった。
言ったら、簡単にさくらは俺から離れるだろう。
俺の我が侭で、彼女をしている。
彼女じゃなきゃ、俺と関わらなきゃ…
さ「ねぇ‥要?要こそ大丈夫?何か…顔色が…」
要「…さくら…デートしないか?」
さ「え?」
要「久しぶりに、外でデートしてくれないか?」
さくらは混乱してた様子だったけど、暫くしてから小さく頷いた。
要「ありがとう。…それから今日は学校休め」
さ「…でも」
要「頼むから…な?」
さ「…分かった」
そう言って、さくらを女子寮の玄関まで送っていった。
要「…はぁ」
ついに…来たのかもしれない。
俺がずっと目を背けていた問題と向き合う時が…。
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- 2009/07/20(月) 21:08:30|
- 恋は雨とともに 第71話~第80話 第74話|
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