要「狙いはさくらだと思うか?」
貴「…多分。噂は要だったけど、結果悩んだのはさくらちゃんだ。陰で動いてた奴が、いよいよ動き始めたのかな…。これから気をつけなきゃだね」
要「俺といるから…」
貴「要?」
要「あ…いや。何でもない」
一瞬、頭に浮かんだ言葉。
“俺といるから”
俺の側にいなきゃ、さくらはこんな思いをしないで済んだんじゃないのか?
貴「じゃ、俺行くわ。他の生徒会の皆に話してくる」
要「悪い。帝にも」
貴「クラス一緒だから、愛ちゃんに言って貰うね」
貴久は椅子から立ち、ドアに手をかけて立ち止まった。
要「貴久?」
貴「あんま変な事考えんなよ。お前はさくらちゃんを好きなんだろ。好きなら迷うな」
そう言って出て行った。
貴久…
ありがとな。
俺も分かってる。分かってるんだ…
でも初めて浮かんだ…。
さ「ぅ…ん‥」
要「!」
さ「…かな…め?」
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- 2009/07/20(月) 21:08:10|
- 恋は雨とともに 第71話~第80話 第74話|
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