要「何でお前に確認されなきゃなんないと言いたい所だが…お前。さくらを好きだもんな」
碧「好きな人は別にいます」
笑顔で答える設楽を、俺は睨んだ。
要「俺が気付かないと思ってんのか?お前は、酷い事をした自分を笑顔で許してくれたさくらに惹かれ始め、今じゃさくらを好きになった」
碧「違いま」
要「お前のさくらを見る目がそう言ってんだよ。好きで好きでたまらないのに、その気持ちを秘めて、隠して、相手の幸せを願うその目…その目をしてた奴を俺は知ってるから良く分かる」
碧「…違います」
悲しげな目でうつむいた設楽を見て、俺はため息をついた。
要「お前が違うと言い張るならそれでいい。だけど、俺はお前にさくらを譲る気は更々ない」
碧「………」
要「勿論、さくらを傷つける気も…。お前の秘めた気持ちを無駄にはしない」
碧「副会長…」
噂を止めるのは難しい…
問題はさくらへのフォロー…か。
碧「今日生徒会休みって木田先輩言ってました。忙しいのも分かりますけど、休みなら違う女の子と仕事するんじゃなくて、さくらと一緒にいてあげて下さい」
要「…分かってる」
だがさくらの誕生日プレゼントを買うまでは会えない。
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- 2009/07/20(月) 19:53:16|
- 恋は雨とともに 第61話~第70話 第68話|
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