コンコンッ
応答が無い。――寝てるのか…?
カチャリ
帝に借りた鍵を使って部屋に入る。
さくらは布団で寝ていた。
要「アザ…」
さくらの顔には確かに沢山のアザがあった。
何でこんな目立つものが目につかなかったんだろう…。
要「さくら…ごめん。ごめんな…」
頭を軽く撫でる。
さ「…ぅん……かな…め?」
うっすらと目を開け、俺を見上げた。
さ「要…」
要「ん?」
さ「要が…笑ってくれた…夢の中では嫌われなくて良かった…」
ああ、夢って勘違いしてんのか。
要「つか嫌われるとしたら俺だから」
そう言ってキスをした。
さ「うわぁ…優しいキスだぁ…」
布団を捲ると帝が直したのか、パジャマをキチンと着ていた。
さ「一緒に寝て…?」
戸惑ったものの、すがってくるさくらの願いを断れず横に入って、腕枕をする。
さ「要の匂い…落ち着く…」
俺の胸にすりよって眠りについたさくら。
俺があんな酷い事をしたのに、さくらは俺を嫌わないでいてくれた。
とても―…
愛 お し い
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- 2009/07/20(月) 16:44:52|
- 恋は雨とともに 第41話~第50話 第48話|
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