勇「何言ってるの!
俺がぶつかって、しかも君をびしょ濡れにさせちゃって…本当にごめん」
さ「大丈夫ですよ!会議中に乾きますから。それより廊下を拭かなきゃ…」
勇「俺は生徒会書記の木村勇(きむらゆう)。
学年はジャージ着てるから分かるよね。
ここは後の生徒会メンバーで拭いとくから、東堂さんは中村さんと寮長会議行ってきて。生徒会室で会長と副会長が待ってるから」
美「じゃあそうさせて貰うね。さくらちゃん、食堂でタオル借りてから行こう」
美夏先輩が私の手を引いて、食堂に走っていく。
食堂から校舎に続く渡り廊下があって、そこから生徒会室に行く予定だったから、どのみち食堂は通る。
勇「本当にごめんね東堂さん」
さ「大丈夫です!」
美夏先輩に連れられながら、私は振り向いて木村先輩に手を振った。
よく見ると木村先輩の足元もかなり濡れていて、大きなバケツが転がっていた。
あんだけかぶったのかと思う、少し寒気がした。
私がそんな事を思っている間、美夏先輩がおばちゃんに事情を説明して、タオルを借りてくれていた。
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- 2009/07/19(日) 15:06:18|
- 恋は雨とともに 第1話~第10話 第2話 |
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