ポタ…
ポタ……
さ「…え?」
頭が働かない。
後ろから美夏先輩が走って来てくれた。
美「さくらちゃん大丈夫?あぁこんなに濡れちゃって…」
…濡れる??
???「わぁぁごめん!!前が良く見えてなかったから…大丈夫…じゃないよね」
黒のジャージを着てるから先輩だ。
その先輩が私に謝ってる…
さ「冷たい…」
美「そうだよね、冷たいよね。あんなに大量の水かぶったんだもん」
何もしてない美夏先輩がおろおろしながら、ハンカチで私の服を拭いてくれた。
―………水?
そうだ。美夏先輩に危ないって言われて振り返ったら…
水が降ってきたんだ。
美「木村君、何で女子寮に?しかもジャージ…」
勇「生徒会が中庭の花壇の水あげ頼まれたんだ。
今中庭の水道壊れてて、先生が女子寮の一階の水道が1番近いから使ってくれって…それでバケツに水を入れて、中庭でジョーロに入れ替えようって話になって」
生徒会…はっ!!
さ「美夏先輩!生徒会室!!」
美「そうだった…でもさくらちゃんそんなズブ濡れじゃ風邪ひいちゃう。」
勇「あぁ、寮長会議?って事は、君は副寮長の東堂さん?」
さ「はいっ。東堂(とうどう)さくらです。折角お水くんでたのに、私がぶつかって台無しにしてすみません」
PR
- 2009/07/19(日) 15:05:51|
- 恋は雨とともに 第1話~第10話 第2話 |
-
トラックバック(-) |
-
コメント(-)