さ「あっそうだ!要にメール…」
声…
聞きたい…な。
玲菜の家の前から会ってないし。
さ「電話…してみよっかな」
トゥルルルットゥルルルッ―…
要〈さくら?〉
―‥要だ…
さ「あっ…今…平気?」
要〈あー実は今も生徒会の仕事してたんだ〉
さ「…やっぱり」
テストが終わったら、3日後には体育祭がある。
愛や圭が今日一緒に勉強してたって事は、生徒会も休み。
でも要なら…自発的に仕事してると思った。
要〈め先輩!これはどこに?〉
さ「!!」
今の声――…
さ「要‥誰かと…誰と一緒なの…?」
要〈ああ…こないだ会ったろ?宇月と今会室にいる〉
やっぱり宇月さん…
さ「要のバカ!!」
要〈なっ!?おいさく〉
プツッ
私は電話を切った。
すぐに電話は震え始める。着信画面には要の名前。
さ「よりによって何で宇月さんと一緒にいるのよっ!!」
私のベッド―‥二段ベッドの上に、携帯を投げ込む。
さ「ムカつく!!」
イライラが止まらない。
明日からもまだテストは続くのに…
さ「悪い点取ったら要のせいなんだから!!」
玲「さくら?」
シャワー室から出てきた玲菜が目を丸くしている。
さ「私今日はもう寝るから!!」
玲「え?シャワー…は…?」
私はどかどかと階段を登り、さっき投げた携帯をベッドから、今度は床にあるクッションに向かって投げた。
さ「おやすみ玲菜!!」
玲「えっ…あ、うん。おや…すみ…」
もうほんっとイライラする!!
そりゃ人手が足りないのかもしれないけど
何で先輩達じゃなくてあの子なのよ!!
要の
さ「ドアホ!!」
玲「!!?」
要なんか知らない!!
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- 2009/07/20(月) 17:16:06|
- 恋は雨とともに 第51話~第60話 第58話|
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