渚先輩はそんなみちる先輩を見て、間にいた貴久先輩を退ける。
パシィィンッ!
さ「っ!!」
高い音が会室に響く。
それは、渚先輩がみちる先輩の頬を叩いた音。
み「…」
みちる先輩は叩かれて向いた方向のまま、顔を動かさない。
渚「そうやって理由話さない事で、仲間傷つけてんのわかんないかな!?」
渚先輩はそうみちる先輩に言った後、ドアに立っていた私と愛の間を摺り抜け会室を出て行ってしまった。
愛「渚先輩っ」
要「追わなくていい」
出て行った渚先輩を愛が追おうとしたのを、要が止める。
さ「…要」
勇「要、それじゃ渚が可哀相だよ」
珍しく勇先輩の声が怖い。
そう思って勇先輩を見ていると、勇先輩はさっきの渚先輩同様、愛と私の間を摺り抜け会室を出て行った。
貴「みちる…大丈夫?」
貴久先輩が心配して、みちる先輩の頬を触ろうとした瞬間。みちる先輩はその手を払い退けた。
み「触るな…私に優しくするな!」
貴「みちる…」
悲しそうな貴久先輩の顔見るなり、みちる先輩も会室を出て行こうとした。
それを、要が腕を掴み止める。
み「離」
要「何で辞めたいのか、説明位しろよ」
今話が分かっているのは、多分要と貴久先輩と英士先輩、そしてみちる先輩だけで…
ドアに立っている私と愛、会室の奥に座って困っている累ちゃんと唯ちゃんは、ただただ先輩達を見ている事しか出来なかった。
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- 2009/07/20(月) 22:40:44|
- 恋は雨とともに 第101話~第102話 第101話|
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