生徒会室に入った瞬間、青ネクタイの男子と、黒ネクタイをした2人がびっくりした顔で私を見た。
まぁそらそうだ。
びしょ濡れで入ってくるんだもん、私が逆の立場でもびっくりするって。
なんて自虐的になっている間、美夏先輩が事情を説明してくれていた。
すると黒ネクタイの1人が席から立ち上がり、私の所に歩いてきた。
貴「初めまして、僕は結城貴久(ゆうきたかひさ)。
生徒会長をしてます。うちの木村がご迷惑をおかけして、ごめんね」
と手を差し出し、キレイな顔で謝ってきた。
さ「だっ大丈夫です。私こそ木村先輩のお仕事を増やしてしまって…」
と差し出された会長の手を取って、握手する。
その時、急にガタンと大きな音がした。
びっくりして音の方を見る。
副会長とプレートに書かれた席に、これまた黒のネクタイをした先輩がびっくりした顔をして立っていた。
さ「?」
私を見て驚いてる??
ずぶ濡れのリアクションにしては遅くない?
貴「おい…要(かなめ)?」
要…先輩?
知らないなぁ。
要「っお前…」
さ「はい?」
要先輩は私の所にきて、いきなりこう言った。
要「お前……俺の女になれよ」
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- 2009/07/19(日) 15:08:22|
- 恋は雨とともに 第1話~第10話 第3話 |
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